人間は社会的動物であり、それがビジネスでも恋愛でも、対人スキルがとても大切です。この対人スキルの本質とは、相手の立場に立ってモノゴトを見ることができるか、言い換えると「相手目線」があるかどうか、に尽きるという気がします。
転職活動においても相手目線がとても重要です。ただ転職支援の仕事をしていると、相手目線の薄弱な方、さらには自分目線の強すぎる方を、時々お見かけします。
自分目線の強い方の特徴は非常にシンプルです。話が長いのです。その傾向が顕著に出るのは面接の場面です。自分が相手(面接官)にどう映っているかを想像できず、自分が言いたいこと(言おうと準備してきたこと)を、滔々と語ってしまうのです。
面接官をすると分かりますが、数十分程度の面接時間は、意外に「あっという間」です。限られた時間で聞きたいことが山ほどある中、冒頭の自己紹介で10分以上も話されると、正直テンションは上がりません。
また、往々にして「自分が言いたいこと」と「相手が聞きたいこと」は異なるものです。そして面接における「自分が言いたいこと」の代表例に志望理由があります。
シンプルに言えば面接官の関心は、候補者が採用に値する(活躍する)人物かどうか、この1点です(採用企業のメリット)。しかし相手目線の欠如した候補者は「いかに自分が入社したいか」ばかり語ってしまうのです(自分のメリット)。
それほど「聞きたくもないこと」を延々語られている状況を想像してみてください。結構キツくないですか?そんな候補者を高く評価する面接官は、多くはないと思います。
よって面接準備では「企業はなぜ採用を行うのか?」「採用したいのはどのような人材か?」など、相手目線で徹底的に研究、想像しなければなりません。そして何をどう伝えれば、相手にとって自分が魅力的に映るかを考え抜きます。あくまで大切なのは、自分ではなく、相手のメリットなのです。
少し難しいと感じたかもしれませんが、安心してください。転職活動における、この相手目線は一人で考える必要はありません。経験豊富な私たち転職エージェントが「企業目線」「面接官目線」で、しっかりアドバイスさせていただきます。頼りにしていただけると幸いです。
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