芸術家のアンディ・ウォーホルによると、成功の秘訣はしかるべき「時」に、しかるべき「場所」にいること、だそうです。
「何」をするかはもちろん重要なのですが、それと同等に(或いはそれ以上に)「いつ」「どこ」にいるかが大事だということです。
この仕事をしていると時々、学歴もすばらしく、とても優秀な方なのに、年収がそれほど高くない方がいらっしゃいます。また正直、仕事自体は凡庸なのに、年収が相場よりも高い方を見かけることも。
その理由のほとんどは、その方が勤めている会社であったり、会社が属している業界に起因します。
実は、年収水準は、その方の能力やパフォーマンス以上に、どこに属しているかに大きな影響を受けます。会社や業界の利益水準≒生産性が高ければ、凡庸であっても高い年収を得られる可能性が高く、反対に生産性の低い業界では、どんなに成果を出しても、年収を上げることが困難なのです。
例えば、外資系金融機関では20代で年収1-2千万円という方が珍しくない一方、外食やウェディング等のサービス産業では、30代でも年収300万円前後ということが普通にあります。
どちらも労働時間は長くなりがちで、ストレスレベルも高そうですが、10倍近い年収差があります。もちろん前者の方がエントリー難度が高いですし、年収だけが成功の尺度ではありませんが、「いつ」「どこ」の重要性を感じる一例ではあります。
私たちは、日々少なくない時間、仕事をして過ごします。
自分は「何をしたいのか?」だけでなく、自分は「どこにいるべきか?」「相応しい場所にいるか?」についても、時々、考えてみたいものです。
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